地方の方や、ご高齢の方に多いのが、手術の執刀医の先生に謝礼としてお金を包むべきだという考え方です。
果たして、いくらくらい渡せばいいのでしょうか?

結論から言うと、このような心付けは必要ありません。相場は0円です!

そういったものは受け取れないと病院に貼りだしているところもあります。大病院ほど受け取ってもらえないでしょう。
特に、公立病院(都道府県立病院、市区町村病院、国公立の大学病院)で働くスタッフは公務員です。公務員はお菓子であっても、謝礼を受け取ることはできません。国家公務員倫理規程の違反になってしまうからです。
私立病院では、お菓子などは受け取ってもらえる場合もあるでしょう。

謝礼によって治療に対する姿勢が変るような病院はそもそもレベルの低い病院と言えます。
逆に言えば、謝礼を渡すことでその病院へ先生方に不信感を持っていると示すことになるとは思いませんか?

ただ、患者さん本人がどうしても渡したいというなら無理矢理止めさせることでもないかとは思います。
私も実際、お世話になった看護師さんや先生たちに、何か感謝を示したいと思いました。
結局感謝の言葉だけで失礼しましたが…

感謝の気持ちを手紙にして渡すというのが一番なんじゃないかと個人的には思います。
私の場合、父の最期をみとってくれた先生には手紙をお渡しました。

こちらのQ&Aサイトの医師の方の書き込みが本音を語っていると思います。

術前や入院直後に渡されるといい気持ちがしません。何か特別扱いを希望されているようでそんなお金に左右されるような医師に見えているのかなぁと嫌な気持ちになりました。が、退院時にこそっとお世話になりましたと渡される分には(こっそり)ありがたくいただきました。
でも、一番気持ちいいのは退院されてからお礼の手紙をいただく事です。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3691422.html

現実的な話として、心付けを渡す人は実際にいます。受け取る医者もいます。私の父も、母が手術をするときにはかなりの額を渡していたようです。
覚えておいてもらいたいのは、渡すことが失礼になる場合はあっても、渡さないことが無礼になることは決してないということです。

ただ、地域の常識というものがあるのは分かります。その病院での慣例を知りたければ、入院歴の長い患者さんに聞いてみるのもひとつの方法です。

渡すことで安心したいという人を無理に止めるつもりもありません。
ですがもし渡そうと思った時に、医者から断られたら素直に引っ込めてください。かたくなに渡そうとする患者さんやご家族に困っている医師が多いそうです。

最後に、医者への心付けは昔の習慣です。今は渡さないのが時代の流れになっていて、医師もそう思っています。
お世話になったお医者さんを困らせるのは止めましょう。

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