よく、「まずは小さい病院で紹介状を書いてもらってから、大きな病院へ行った方が、初診料が免除されるので得だ。」と言う人がいます。
はっきり言うと、これは間違いです。

初診料とは、基本的に初めてその病院で見てもらうときに発生する診察料です。
患者が任意に診療を中止した場合は、一ヶ月以上経つと再度初診料が必要になります。

初診料の基本点数は、どこの病院、診療所でも270点(2700円)と一定に定められています。
6歳未満の乳幼児や、休日や深夜の場合などにはさらに加点されます。
紹介状があってもなくても支払わなくてはなりません。健康保険が適用されるので3割負担で810円になります。

ちなみに、紹介状にも費用がかかります。
正確には診療情報提供書といいます。点数で250点(2500円)、3割負担で750円と定められています。レントゲンなどを添付する場合はまたさらに200点が加算されます。
セカンドオピニオンのための紹介状は、500点です。

じゃあ、紹介状ってむしろ書いてもらうと損なの?

これもそうではないんです。そもそもこれまでの診断、治療についての情報を伝えるのが目的で、これがないとまた同じ検査をすることになりかねません。レントゲンも何度も撮られると時間もお金もかかります。

そして、200床以上の病院では、紹介状がないと保険外併用療養費として、初診時に210~5250円ほどが、初診料として定められている270点の他に必要になる場合があります。
これは国によって加算が認められている行為なんです。
(救急車での来院など、やむ終えない場合は必要ありませんが。)

多くの大病院では、1000円以上を設定しています。
ほとんどの場合では、料金的に考えても紹介状があったほうが特であるということになります。

そして、紹介状のある患者を優先して診療している病院も多いですし、中には紹介状がないと見てもらえない病院すらあります。

十和田市立中央病院のサイトに分かりやすく考え方が載っています。
http://www.hp-chuou-towada.towada.aomori.jp/02renkei/01jyozunaRiyo.html

まとめると、初診料や紹介状にかかる費用は、全国一律であって、お医者さんががめついわけではないということ。
そして、大病院では紹介状が無いと、上乗せ料金がかかるので、紹介状があったほうがいいということです。

ものの数分で紹介状を書かれて終わりでも、頭に血を上らせる必要はないんです。(もうちょっと説明して欲しいとは思いますけどね。)

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